アイデア創出攻略ガイド

ブレストで「役割ツール」を使う効果とは?

ブレインストーミングの4つのルールは自体は簡単なものですが、実際にブレストを始めてみると忘れてしまったり、ルールにふさわしい行動を取れなかったりすることがよくあります。そこで数人でブレストをするときに役に立つのが、「役割ツール」を使う方法です。具体的に役割ツールとは何なのか、順を追って説明しましょう。

ブレストにおける「役割」とは?

ブレストの4つのルールのすべてを一度に身につけるのは難しいものです。その難易度を下げるため、数人でブレストをするとき1人が1つのルールを受け持つことをそれぞれの役割とし、その役割に沿った行動を取るように意識します。これを役割を変えて何度も繰り返します。

この際、役割への「意識」を高めるために役立つのが「ルール・ボードの掲示」と「役割マークの配布」です。

ルール・ボードの掲示

ルール・ボードの掲示とは、ブレストをする場の目立つところに「ブレストの4つのルール」を掲示しておく方法です。テーブルの中央に置いてもいいですし、会議室の壁に貼っても良いでしょう。

印刷用のファイルはこちらで入手できますのでご利用ください。

ブレストのルール アイデアプラント2018年版(印刷用PDF)

(ちなみに「発想する会社」として有名なIDEO社では基本の4箇条に「ビジュアルで示せ」「ひと時に1つの会話」「トピックにフォーカスを当て続けろ」の3つを加えた「7つのルール」を使っているようです)

役割マーク

「役割マーク」とは、各自への役割の割り当てを示す印です。たとえば紙を折って役割を書き、立てておくだけでもかまいません。アイデアプラントのブレスト支援ツール、ブレスターでは「役割バッジ」というカンバッジにして提供しています。

役割に沿った行動とは?

ところで、「役割に沿った行動」とは何でしょうか? それを考えるためにはまず下の図をご覧ください。

ブレインストーミングというのは「アイデアの種を蒔く」「増やす」「大きく育てる」という3つの過程をたどって「良いアイデア」を生み出す活動です。「種を蒔く」のはゼロから小さなアイデアを出すこと、「増やす」はそれにちょっと変化を加えたり組み合わせたりしていくこと、「大きく育てる」は、アイデアの価値をより高めていくことです。

これらの過程を進めるために、ブレストの参加者は様々なアクション(=行動)を取らなければなりません。「アクションって要するにアイデアを出すことでしょ?」と言ってしまうとその通りですが、実はブレストに役立つアクションにはいくつかの典型的な型(タイプ)があることがわかっています。

ブレストのアクションには典型的な型がある

たとえば「1000人乗れる車を作ろう」のように普通はあり得ないので考えもしないようなアイデアもブレストでは歓迎しますが、これは「量を極端に拡大(縮小)させる突飛な発想」というタイプのアイデアです。短く言えば「拡大縮小タイプの突飛系アクション」というところです。

ブレストでアイデアが揉まれる過程を注意深く観察すると、このように「○○タイプ」と分類できるアクションが非常に多いのです。そして実はそれらのアクション・タイプが「判断遅延」や「突飛さ歓迎」といった「ブレストの基本ルール」に沿って分類できることもわかっています。

ということは、どういうことでしょうか? 実は、

アクション・タイプをテンプレート化すれば、ブレストに慣れない初心者でもアイデアを出しやすくなる

のです。

行動カードでアクションを引き出す

そこで生まれたのが「ブレスト参加者に行動カードを配布してブレインストーミングをゲーム化する」という方法です。

ブレストの参加者各自に、アクション・タイプをテンプレート化した「行動カード」を配ります。行動カードは基本ルールに沿った役割別に分類してあるため「役カード」とも言います。

行動カードはブレスト参加者に「アクションのヒントを与えてくれる」ので、ブレストに慣れない人でも頭が真っ白にならずに考えられるようになります。そして行動カードに書かれた「アクション・タイプ」のどれかを実行すれば、ブレスト参加者はそのカードを切る(捨てる)ことができます。

(下記写真は「ブレスター」所収の「役カード」の例)

こうすることで、「最終的にブレスト終了までにより多くのカードを切れた人が勝ち」という形でブレストをゲーム化することができるため、企業や学校でのアイデア発想力育成研修などでブレストを取り入れる時に向いています。

以上、「ルール・ボード」、「役割マーク」、「行動カード(役カード)」の3種類がブレストの習得に役立つ「役割ツール」です。アイデア発想力・ブレスト力を向上させるために、これらのツールを駆使してみてください。

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